事務派遣社員の給料はどれくらい?平均と相場を解説
派遣社員として働くことを考える際、どれほどの給料がもらえるのかによって、生活大きく影響するポイントとなるため、案件を選ぶうえで非常に重要です。特に、事務職として働く場合、だいたいどれほどの給料がもらえるのか、不透明な部分も多いのではないでしょうか。今回は、事務派遣社員の平均時給相場について解説します。
事務派遣社員の給料相場
派遣社員といっても、営業職や販売職、医療スタッフや、ITなどのエンジニア職といった、職種によって平均時給は異なります。また、働くエリアによっても、地方よりも首都圏の方が比較的高めとなっているなど、そもそもの基準が異なる点を、念頭に置いておく必要があります。
全職種対象の平均時給
まずは、職種に限らず派遣社員全体の平均時給を把握しておきましょう。2020年3月時点の、大手求人情報サイトのデータでは、全職種を対象とした派遣社員の平均時給は1,573円です。したがって、派遣社員のおおまかな時給相場は、約1,500円と考えておくとよいでしょう。
事務派遣社員の平均時給
事務派遣社員の給料相場ですが、1,300円から1,400円程度とされています。全職種の平均時給から考えると、少々割安の印象を受けますが、それには理由があります。
そもそも、派遣社員としての求人が最も多いとされているのが事務職なのです。また、事務系の求人には特徴があります。それは、未経験者歓迎など、未経験者であっても積極的に採用されやすいという点です。
事務職は未経験者であっても採用を行う会社が比較的多いこともあり、その分、平均時給も全職種と比較すると、やや低めの設定となっている点が事務派遣社員の特徴といえます。
また事務職といっても、一般事務から営業事務、経理や人事といった形で、数多くの種類があります。資格を持っていたり、経験が豊富であったり、専門的な知識やスキルを持っている場合は、1,500円以上の高い時給の求人もあります。
資格などの優秀な裏付けがあれば、平均時給の増額を考慮してくれるケースも多く、自身の状況次第で給料が変動する可能性がある点は、あらかじめ理解しておくとよいでしょう。
地域別の相場
派遣社員は、職種によって平均時給額に差が生まれる点を先ほど説明しましたが、地域別によっても平均時給の相場は異なります。
基本的には、首都圏や関東エリアの平均時給は高めの設定となりますが、職種によっては東海エリアの方が平均時給が高いなど、逆転現象も起こっています。
とくに事務職はその代表で、東海エリアの平均時給額が最も高い約1,600円で、関東や北信越エリアの平均時給額は約1,100円と、地域別で金額に開きがあるというデータもあります。
アルバイトと社員の比較
アルバイトと派遣社員にはどのような違いがあるのか、あらためて整理しておきましょう。どのような違いがあるのか、解説します。
時給の違い
派遣社員のおおまかな時給相場は約1,500円で、事務派遣社員の平均時給は1,300円から1,400円前後でありますが、アルバイトの平均時給は全国平均で約1,150円前後です。
東京都のアルバイトの平均時給も約1,200円前後とされており、派遣社員の方が時給が高い分、給料面で考えた際は有利といえます。
派遣社員とアルバイトの平均時給には約400円の開きがあり、フルタイム1ヶ月分で換算すると、約6万円の差が生まれるため、派遣社員の方が恵まれた環境であると考えられます。
福利厚生
結論からいえば、派遣社員の方がアルバイトよりも福利厚生は充実しています。
まず、派遣社員には、社会保険や雇用保険がきちんと完備されているという点が最大のメリットです。それに基づいて、健康診断が受診できたり、旅行割引やジム使用料の割引といった、各企業が定めている割引が適用されるなど、わかりやすいメリットを受けられる点が特徴といえます。
一方、アルバイトの場合は、そもそも社会保険に入っていないケースも多々あり、福利厚生自体が全くないケースも多いのです。福利厚生が充実している環境で就業する方が、さまざまなメリットを受けやすいため、福利厚生の面から考えても、派遣社員の方がメリットがあると考えられます。
まとめ
今回は、事務派遣社員の給料はだいたいどれくらいなのか、平均と相場について解説しました。派遣社員といってもさまざまな職種があり、派遣社員全体の相場からみると、事務派遣社員の給料はやや少なめな設定となっています。
ただ、事務職といってもさまざまな種類があり、資格を持っていたり、経験が豊富であったり、自身の状況によっては給料が大きく平均を上回る可能性もあり、一概に給料が低いとは言い切れない現状です。
また、地域別によって、平均時給にも開きがあるので、働くエリアの平均時給額がだいたいどれほどなのか、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。